ダイヤモンド市況概況
香港ショー閉幕、研磨石需要低迷2016/06/28
◆香港ショー(6/23-26)閉幕、研磨石市場は慎重。 中国本土からのバイヤーは仕入に慎重。 香港の小売店は客足が遠のき売上高の大幅減少に耐えている状況。 1ct、G-J、VS-SI、RapSpecA2ダイヤモンドに安定した需要が見られ、0.30-0.40ctは比較的弱い。
◆インド国内需要低迷、市場では外国人バイヤーもわずかで研磨石の取引はスロー。 中国需要が不透明な状況下、サプライヤー及びバイヤーは香港ショー訪問。 0.50-0.80ct、G-J、SI-I2及び1ct、G-J、SI-I2などGIA dossier需要が堅調。 研磨石の需要低迷を反映し原石市場が振るわない状況下、De Beersの原石は1桁台半ばのプレミアム付で販売されており、De Beersサイトでの価格は安定している。 研磨業者は70%ほどの稼働率で操業中。
◆6月22日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)はベストプライス下落、平均価格上昇。 ベストプライスは全サイズで下落。 3.0ctが-2.1%、0.3ctが-1.6%と下落率がやや高く、他は微減。 平均価格は2.0ctが2.4%、3.0ctが1.6%、1.5ctが1.3%と上昇し、他は微増。 0.3ctが-1.2%、0.5ctが-0.3%とわずかに下落した。
◆六福集団の決算で売上高、利益共に急落。 中国・香港などの宝飾小売チェーン六福珠寶グループの売上高が12%減の18.1億米ドル、利益は41%減の1億2,390万米ドルとなった。 香港での売上高は14%減の10.6億米ドルとなり、中国経済の低迷と観光客減少の影響を受けた。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 6/23/2016」等より一部抜粋