ダイヤモンド市況概況
ダイヤ価格下落傾向鮮明、全サイズでRapNetダイヤ指数下落2016/06/07
◆香港での取引は安定している。
ディーラーはJCK Las Vegas showでのトレンドと価格動向に着目している。
中国本土からの観光客が減少し、ジュエリーの小売売上高に影響を及ぼしている。
0.30-1.99ct、F-H、VS-SI、RapSpec A2ダイヤモンドの需要が堅調。
中国本土のダイヤモンド取引は香港よりも良好。
◆インドでは夏期休暇が続いており取引が停滞。
ディーラーは安定した米国需要により、世界的なダイヤモンド取引が活性化することを期待している。
タイトな資金繰りに加え債務不履行の噂が広まっており市場心理は弱い。
中小研磨業者の原石需要は安定しており、研磨石の生産量は一定を保持している。
5月に原石が多量に供給されたため、研磨石の供給過剰が懸念されている。
◆6月1日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は全てのレンジで下落となり、弱気モード。
ベストプライスは、2.0ctが-2.4%、0.3ctが-2.2%、3.0ctが-1.4%とやや下落率が高く、他は僅かに下落。
平均価格も0.3ctと0.5ctが-1.2%、2.0ctが-0.7%となるなど全サイズで下落した。
◆世界最大のFancy Vivid Green ダイヤモンド"The Aurora Green"を周大福が落札、US$1,680万の世界記録。
5/30に香港で行われたChristy'sのオークションで、5.03ct Fancy Vivid Green VS2 Rectangular-cutをHK$130,040,000(US$16,818,981)で周大福が落札。
Green Diamondとしては史上最高額(US$334万/ct)を更新した。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 6/2/2016」等より一部抜粋