ダイヤモンド市況概況
上半期、香港での小売売上高11%減少、17年間で最大の落込み2016/08/08
◆香港の小売店は、売れ行きが振るわない夏の台風シーズン中に在庫一掃のため割引価格で販売している。
観光と経済成長の鈍化により、全体的な小売売上高は上半期11%減少、17年間で最大の落込みとなる。
宝飾品や高級品の販売が低調。
1 ct.、G-J、VS-SI、3EXの商品需要が堅調に推移しおり、ダイヤモンド取引は安定している。
◆インドでの研磨石取引は静か。
IIJSショー終了(8/4-8)。
ダイヤモンドやゴールドジュエリーの販売への期待は低かった模様。
参加した外国人バイヤーは非常に少ない。
1 ct.、G-J、VS-SIのダイヤモンド需要が堅調。
米国の需要は安定しているが、中国及びインド国内需要は低調。
De Beers の7月サイト(7/25-29)以降も原石取引は安定している。
◆8月3日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落傾向継続。
ベストプライスは0.5ct.が+0.3%になった以外は全て下落。
1.0ct.-2.3%、3.0ct.-2.2%、2.0ct.と1.5ct.-1.9%、0.3ct.-1.7%、0.7ct.-0.5%。
平均価格は引き続き全てのサイズが下落。
1.0ct.-1.9%、2.0ct.-1.5%、0.7ct.-1.4%、1.5ct.と0.3ct.-1.3%、0.5ct.-1.1%、3.0ct.-1.0%。
◆ベルギーでの研磨石取引が低迷。
7月のベルギーの研磨石取引は原石の好調をよそに低迷。
原石好調・研磨石不調という今年のトレンドに沿ったものとなっている。
7月の研磨石輸出は、ガイ価格が1,941ドルと1.3%増加したにもかかわらず、金額ベースでは10億2,000万ドルと14%減少、重量ベースでは52万7,826ctとなり16%減少した。
また、研磨石の輸入が8億4,040万ドルと17%減少する一方、原石の輸入は9億770万ドルと17%増加し、輸出は11億7,000万ドルと14%増加した。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 8/4/2016」等より一部抜粋