ダイヤモンド市況概況
インド・香港市場は低迷、ディーラーは9月の香港ショーに期待2016/08/23
◆インドの市場心理は悪化しており、取引はスロー。
ディーラーは9月の香港ショーに向け準備を進めている。
研磨業者は一定量の生産量を確保しており研磨石の在庫レベルは高いが、ここ数カ月の需要は低迷。
SI2-I2 需要は堅調、他は軟調。
スター・メレーの国内需要は鈍化。
取引量は少ないがインドの原石市場は安定している。
ロシアの原石はALROSAの販売期間中も一定のプレミアム付きで販売されている。
◆香港での研磨石の取引が低迷する中、ディーラーは9月の香港ショーの準備を進めており取引は改善している。
資金繰りのため、小規模サプライヤーは割引価格で販売しており、中堅企業は追随するのが難しい状況。
バイヤーは受注品のみを仕入しており、ダイヤ価格は不安定。
◆8月17日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は全てのサイズが下落。
ベストプライスは3.0ctが-2.8%、1.5ctが-1.8%、2.0ctが-1.7%と大粒石の下落率が高い。
他は1.0ctが-0.9%、0.5ct、0.3ctが-0.8%、0.7ctが-0.4%。
平均価格は1.0ctが-1.2%、0.3ctが-0.9%、1.5ctが-0.8%、2.0ctが-0.7%、0.7tが-0.6%、3.0ctが-0.4%、0.5ctが-0.3%。
◆イスラエルのFIBIが融資基準を引き締め イスラエルのダイヤモンド取引所(IDE)は、FIBI(First International Bank of Israel)によるダイヤモンド取引のための融資基準強化に対し、争っていくと表明。
IDE代表のDvash氏は、FIBIの担保条件が他業界に適用されるものよりも厳しいことに言及している。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 8/18/2016」等より一部抜粋