ダイヤモンド市況概況
9月香港ショーを前に香港・インドでの取引が改善2016/08/30
◆香港での取引は、堅調な中国や他のアジア市場を背景に改善している。
香港の地元需要はスロー。
ディーラーは大量の在庫を保持しており、9月の香港ショーに適した商品仕入れに徹している模様。
1 ct.、D-I、SI1-I2需要が堅調。
3ct以上のファンシー・シェイプ需要が増加。
中国の小売市場は地元香港の小売市場よりも良好。
◆インドの研磨石取引は、香港ショーを前に改善。
ディーラーはVS-SIの商品に着目している。
ムンバイでは、堅調な米国や中国需要を背景に、多くの外国人バイヤーが掘り出し物を探している状況。
De Beersサイトを前に原石需要は安定している。
研磨業者は、11月のDiwali祭まで現在の生産量を維持する方針。
◆8月24日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は0.5ct以外の全てのサイズで下落。
ベストプライスは2.0ctが-3.1%、1.5ctが-1.7%、0.7ctが-1.5%、1.0ctが-1.4%と下落率が高い。
他3.0ctが-0.9%、0.3ctが-0.6%となり、0.5ctは+0.1%の微増。
平均価格は1.5ctと1.0ctが-0.9%、2.0ctと0.3ctが-0.8%と高め。
0.7ctが-0.3%、3.0ctが-0.0%、0.5ctは+0.1%。
◆7月のインド研磨石輸出金額が上昇
インドのThe Gem & Jewellery Export Promotion Council(GJEPC)提供の暫定データによると、7月のインド研磨石輸出は金額ベースでは1%上昇し16億5,000万ドルに、重量ベースでは11%下落の250万ct。
輸入は2%上昇し2億7,250万ドル(純輸出は0.6%上昇の13億8,000万ドル)。
一方、原石輸入は27%増の14億ドル、原石輸出は85%跳ね上がり1億1,030万ドル(純輸入は24%上昇の12億8,000万ドル)となり、研磨石の純輸出と原石の純輸入の差(インド国内のダイヤ在庫)が70%減少し1億10万ドルとなった。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 8/25/2016」等より一部抜粋