ダイヤモンド市況概況
市場心理は改善、在庫構築には消極的2016/09/26
◆香港ショー後、市場心理は改善したが、国慶節(10/1)を前に仕入は抑えられている。
0.30-2ct、G-J、VS-SI需要が堅調だが、サプライヤーは大幅な値引きを控えているため、販売が制限されている。
3-4ctの需要が鈍化。
東アジアのバイヤーは低価格帯の仕入に移行しており、在庫構築を控えている状況。
中国の過剰在庫が減少する中、現需要を満たすため一部仕入が行われている。
◆インド市場は、堅調な米国需要を背景に安定している。
メレ需要が鈍化する中、+8は良好。 クッション、オーバルは堅調だが、スクエアは弱い。
原石価格が高く利幅がタイトな状況下、Diwali (10/30)を前に研磨業者は生産量を維持している。
◆9月21日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は1.5ctが安く、他は落ち着いている。
ベストプライスは1.5ctが-1.4%、2.0ctが-0.3%と下落、3.0ctが+1.4%、0.3ctが+1.1%と上昇し他は微増。
平均価格は、1.5ctが-0.4%と下落した他は0.5tが+1.2%、0.7ctと0.3ctが+0.6%、2.0ctが+0.2%、3.0ctが+0.1%、1.0ctが+0.0%と横ばい。
◆インドの8月研磨石輸出が11%上昇。
ジェム&ジュエリー輸出促進協議会の暫定データによると、8月のダイヤモンド研磨石輸出が11%上昇し19億4,000万ドル、重量ベースでは1.4%上昇し287万ct。輸入は9%増の2億6,400万ドル。
一方原石輸入は72%増の10億5,000万ドル、輸出は39%増の1億2,240万ドルとなった。
◆世界最大級のGahcho Kué(ガウチョ・クエ)鉱山がオープン。
カナダのNorthwest Territories(ノースウエスト準州)において、De BeersとMountain Province Diamondsの合弁事業であるGahcho Kué(ガウチョ・クエ)鉱山がオープン。
この過去13年で世界最大の鉱山は、総量5,400万ctの生産が期待されており、フルタイムで530人の工夫を雇用すると発表。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 9/22/2016」等より一部抜粋