ダイヤモンド市況概況
研磨石市場は安定、低価格帯への需要が加速2016/10/18
◆香港の研磨石市場は安定しているがバイヤーは僅か。
0.30-0.50ct、G-J、VS-SI需要が堅調。
ミレニアル世代の消費者は、手頃な価格であることに重点を置いている。
小売業者はクリスマスや旧正月での販売準備を進めており、中国での需要は安定している。
香港での小売販売が減少する中、中国本土での販売は改善。
◆インドではディーラーがDussehra休暇(10/11)以降お祭りモードで市場はスロー。
ムンバイでは、ユダヤ祝日の期間中、外国人バイヤーは少数。
Diwali休暇(11/1)を前に、研磨石の在庫量が増加。
取引はより低い価格帯に移行している。
米国では、0.20-0.70ct、H-K、SI-I2に安定した需要が見られる。
1ct以上の商品需要は鈍化。
メレ需要改善、スターは弱いまま。
◆10月12日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落傾向。
ベストプライスは3.0ctの下落率が-2.9%と高く、0.5ctが-1.2%、1.0ctが-0.8%、1.5ctが-0.7%、2.0ctが-0.4%と下落。
一方0.3ctは+1.3%、0.7ctは+0.9%と上昇。
平均価格は2.0ctが-1.1%、1.0ctが-0.7%、0.7ctが-0.6%、0.5ctが-0.3%、3.0ctが-0.2%...と比較的大粒石の下落が目立つ。
他は0.3ctが+0.6%、1.5ctが+0.3%と微増。
◆8月の米国研磨石輸入上昇、ここ3年間で最高水準。
8月は季節的にスローではあるが、米国政府の統計によると、8月の研磨石輸入額は2.4%上昇し16億6千万ドル。
2013年の16億7千万ドルにほぼ肩を並べる数字となった。
重量ベースでは4%上昇の906,469ct、一方、平均ガイ価格は1.5%減少し、$1,833/ct。
輸出も好調で、3%上昇の13億8千万ドル。
しかし、今年の8か月間(1~8月)では輸入が156億2千万ドルで2.7%下落、輸出も127億6千万ドルで1.2%下落している。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 10/13/2016」等より一部抜粋