ダイヤモンド市況概況
インドのダイヤモンド産業、資金難のため取引停滞2016/11/22
◆香港の研磨石取引はスロー、クリスマスシーズンでの需要は一部に集中。
1 ct.、G-J、VS1-SI2に安定した需要が見られる。
シングルデーでのアリババの売上が177億ドルを記録後、市場心理が改善し中国市場は堅調に推移しているが、旧正月向け研磨石の受注は前年を下回った模様。
11/24-27開催のInternational Jewelry Manufacturers Showへの期待度は低い。
◆インド政府は500及び1,000ルピー紙幣の無効化により大幅に通貨の供給を削減、ダイヤモンド産業は深刻な資金難に直面しており取引は停滞している。
インドルピーは先週1USドルが68ルピーと3%下落、堅調な米国と中国需要を背景に、大粒ダイヤや宝飾品の輸出業者の優位性が高まっている。
サイズの小さな低品質原石のディーラー需要が減少。
Diwali休暇中の研磨工場は11月21日再開。
◆11月16日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)はまちまち。
ベストプライスは0.5ctが-2.1%、0.7ctが-1.2%とポインターが低調。
一方3.0ctは+2.8%、1.5ctが+1.7%と上昇し他はほぼ横ばい。
平均価格は0.7ctが-0.8%、0.5ctが-0.2%、1.5ctが-0.1%と下落。
3.0ctが+0.9%、2.0ctが+0.6%、0.3ctが+0.5%、1.0ctが+0.3%と僅かに増加。
◆De Beers、11月のサイトで4億7,000万ドルの販売。
Diwali祭後で原石市場が静かな状況下、11月のDe Beersサイトの売上総額は4億7,000万ドルとなり、2013年・2014年には及ばないものの、低迷していた昨年の1億7,800万ドルに比べ記録的な数字となった。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 11/17/2016」等より一部抜粋