ダイヤモンド市況概況
ミレニアル世代のオンライン消費加速、中国人バイヤー元安で仕入に慎重2016/12/06
◆ブラック・フライデーで株式市場が過去最高を記録、ホリデー・シーズンは楽観的に始まる。
NRFによると感謝祭の週末は、人出は横ばいながら平均的な消費は289ドルと3%減少。
Adobe Digital Insightsによるとサイバー・マンデーの売上高は35億ドルと13%増加、ミレニアル世代のオンライン消費が加速している。
◆米国:株式市場の回復とドル高により、ホリデー・シーズンへの販売期待が高まっている。
宝飾業者は、今後数週間で売上増を予想。
堅調な1ct、G-H、VS-SI需要を背景に、最終注文が僅かに増加。
◆インド:高額紙幣廃止に伴い、ディーラーは危機感を抱いており研磨石の取引は静か。
国内需要は低迷。
外国人バイヤーは、インド企業の深刻な資金不足を仕入の好機と捉えている。
安定した米国からの注文に大手研磨業者は合法的に取引しており、高額紙幣廃止の影響は軽微。
研磨業者がDiwali休暇から復帰したため、原石需要は安定している。
◆香港:Jewellery Manufacturers Association Show (11/24-27)の来場者数は安定しているが、ダイヤモンドの販売は低調。
中国のバイヤーは元の下落(11月、6.88/$と-2%)後、損失を回避するため仕入に慎重。
インドのディーラーは資金繰り悪化のため不在。
国内取引にて合成ダイヤモンドへの関心が高まっている。
◆11月30日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は大粒石が上昇。
ベストプライスは、3.0ctが+3.6%、2.0ctが+3.5%と上昇率が高く、0.7ctが-1.6%、0.5ctが-0.7%と下落、他は微増。
平均価格は、0.7ctが-0.5%、3.0ctが-0.2%と微減、他はほぼ横ばい。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 12/1/2016」等より一部抜粋