ダイヤモンド市況概況
休暇期間に入りダイヤ取引停滞、ディーラーは米国需要に楽観的2016/12/26
◆ダイヤモンド取引センターは、ホリデー・シーズンに入り静か。
ドル高及びダウ20,000ドル目前の米国金融市場を背景に、ディーラーは米国需要に対して楽観的。
中国では政府の資本流出制限及び2016年に1USD=6.95元と中国元が7%下落したため支出が抑制されている。
原石取引が鈍化し、新たな研磨石の市場流入が急激に減少していることに研磨業者は危機感を抱いている。
◆インド:大手輸出企業の取引も鈍化しているが、国内のサプライヤーよりも良好。
米国需要は横ばい、外国人バイヤーは資金繰りの苦しいムンバイのディーラーからの安売り商品を探している。
輸出業者は価格を堅持。
高額紙幣廃止政策に起因する不透明感や、資金繰り悪化に伴い国内需要が低迷。
中小の研磨工場での生産量減少が続いているため、一部の研磨石不足が予想される。
◆香港:観光客が減少する中、宝飾店のクリスマスシーズンへの見通しは楽観的。
小売店は旧正月の準備に入っており、ディーラー間取引はスロー。
中国人バイヤーは、政府の贅沢品への支出制限や中国元下落により仕入に慎重。
0.30-0.70ct、D-G、VS2-SI1、RapSpec A3+需要が堅調。
◆12月21日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、ほぼ全てのサイズで下落。
ベストプライスは、0.5ctが-2.4%、3.0ctが-2.3%、1.5ctが-2.1%、0.7ctが-1.6%、1.0ctが-1.5%と下落率が高い。
0.3ctが-0.5%と微減、2.0ctのみが+1.7%と上昇。
平均価格は全てのサイズが下落、0.5ctが-2.7%、0.7ctが-1.7%など先週よりも下落率が拡大。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 12/22/2016」等より一部抜粋