ダイヤモンド市況概況
ラパ・ダイヤ価格が全体的に下落、中国旧正月への期待高まる2017/01/10
◆RAPAPORT DIAMOND REPORT(12/30)価格が全体的に下落。
0.29ct以下は一部を除きほぼ全てが下落、特に0.01-0.03ctの下落率が非常に高い。
ポインターは、ローカラー/SI中心、1-10ctは広い範囲で下落した。
◆米国での休暇期間の販売は、ネット販売とネット販売に座を奪われている従来の小売業者が混在。
インドの高額紙幣廃止や休暇に伴い、ダイヤモンドの取引は静か。
2016年のRAPIは0.30ctが+0.5%、0.50ctが-1.4%、1ctが-5%、3ctが-8.5%となり、0.30ctの価格は改善したものの、他のサイズは下落した。
中国への見通しは楽観的。
◆インド:市場心理は弱い。
米国への販売は通常より振るわず、やや減少することが予想される。
0.30-1.50ct、VS1-SI2、RapSpec A3に安定した需要が見られるが、D-F、IF需要は鈍化。
高額紙幣廃止に伴い国内需要が悪化、業者は輸出に重点を置いている。
中国の旧正月を前に売上は良好で、旧正月への見通しは明るい。
ディーラーは香港ショー(2/28-3/6)に高い期待を抱いている。
◆香港:多くのトレーダーが休暇中のため市場はスロー。
香港では観光客減少に伴い11月のジュエリー、腕時計、高級品の売上が7.32億ドルとなり14%減少した。
現地通貨は米ドルに連動しているため、香港は観光客にとって割高。
12月には改善の兆しが見られ、中国の旧正月への期待が高まっている。
◆1月4日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、3.0ct以外全てのサイズが下落。
ベストプライスは、1.0ctが-2.5%、0.7ctと0.5ctが-1.7%、2.0ctが-0.9%、1.5ctが-0.6%、0.3ctが-0.2%。
3.0ctのみが+0.7%と上昇。
平均価格は全てのサイズが下落。0.5ctが-2.3%と下落率が高い。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 1/5/2017」等より一部抜粋