ダイヤモンド市況概況
香港ショーにて研磨石の取引改善、メレ・ロットへのCVD合成ダイヤ多量混入をGIAが確認2017/03/14
◆香港ショーレポート
ダイヤ取引業者らによると、先の香港ショーでの取引は、平均的~良好との評価が多く、売り手・買い手ともマインドは悪くない。
香港市場ではこれまでと同レベルでの取引が続いているが、中国市場で買われる商品の種類に変化が見られた。
中国のバイヤーは0.70~2.99ct、SI2-I1のダイヤモンドを探し、一部の商品ではアメリカ市場より5~7%高い値段で取引され、需要不足による価格上昇が生じた模様。
中国バイヤーがSIにシフトするにつれ、VVSの需要と価格は軟化してきている。
また、長期間にわたって弱かったラウンド3ct、D-H、IF-VVS2の需要は引き続き改善傾向。
極東で最も人気のあるファンシーシェープはペアシェープ。VVSは需要も価格も低いが、美しいVS2-SI1石の需要は堅調。
メレは年初よりほぼ全サイズでIF~VVSの需要が減少している一方、VS~I1の需要は高い。
極東でのパーセルグッズ需要はG-HからI-Kへとシフトしている。
◆3月8日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、まちまち。
平均価格はほぼ全サイズで下落。3.0ctと0.3ctのみ微増。
平均価格は2.0ct、0.7ct、0.5ctが依然マイナス、他は微増。
◆ALROSA、2月の原石売上高は3億9000万ドルと増加。
ALROSAのダイヤモンド売上は、需要が堅調に推移し、2月の原石売上高は3億8,980万ドル、研磨石売上高は1,210万ドルとなり、同月のダイヤモンド総売上高は、前月比7%増の4億1,190万ドルとなった。
ALROSA副社長のYury Okoemov氏によると、2月の業績はダイヤモンド原石のほぼ全カテゴリーで安定した需要を反映。
また、3月の香港ショーは好調だった為、ダイヤモンド市場全体の需要については楽観的な見通しを示した。
◆ GIAがメレ・ロットに多量のCVD合成ダイヤ混入を確認。
323pcsのメレを検査したところ、101pcsがCVD合成で平均的なサイズは0.014〜0.015ct。
CVD合成メレの多量混入が確認されたのは初めて。
Rapaport Diamonds.netより一部抜粋