ダイヤモンド市況概況
消費者のブランド・ジュエリー志向高まる、合成ダイヤ混入が影響か?2017/03/28
◆研磨石市場は米国及び中国からの安定した受注により改善している。
バーゼル・ショー開催に伴い大粒石の需要が改善、出展費用が高額のため出展企業は少数。
◆インド:市場は良好。
小粒ダイヤの安定した価格は、現地での取引において廃貨政策の影響が少なくなっていることを物語っている。
E-I、VS-SI dossier、特に0.40ctに安定した需要がある。
大手研磨業者はほぼフル稼働状態。
原石取引は堅調。
◆香港:3月の香港ショーの販売ピーク以降、研磨石市場は鈍化傾向。
0.50-0.70ct、D-H、VVS-SI、RapSpec A2+ (3EX, none)需要が堅調。
ローカラー商品の売行きが好調。
第2四半期の結婚シーズンを前に市場心理が改善。
ダイヤの品質と起源の保証を求め、消費者のブランド・ジュエリー志向が高まっている。
◆3月22日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、微増微減。
平均価格は2.0ctと0.7ctが-0.8%、1.5ctが-0.4%、が0.5ctが-0.3%と下落、他は微増。
ベストプライスもまちまちで、0.7ctが-1.1%、2.0ctが-0.8%、1.0ctと0.5ctが-0.6%と弱く、他は微増。
◆2016年の中国研磨石の輸入が増加
中国税関情報センターのデータによると、2016年中国の研磨済みダイヤ輸入額は70.2億ドルで、昨年比4.9%増加した。
重量ベースでは770万ctとなり1.2%増加、1ctあたりの平均価格は916ドルとなり3.7%増加した。
一方、研磨石輸出は19.1億ドルで11%減少、原石輸出は3,000万ドルで11%増加、原石輸入は6.66億ドルで13%減少した。
Rapaport@Diamonds.Net「Market Comments 3/23/2017」等より一部抜粋