ダイヤモンド市況概況
原石需要好調、過越祭を前に市場は落ち着いている2017/04/10
◆市場はポジティブな雰囲気が漂うものの今週からの過越祭(Passover)、イースターなどの休日、更にメーデーなどの連休を控え落ち着きを見せている。
また今週はRAPAPORT価格の発行が無いこともあり、市場価格には大きな変化が無い模様。
◆4月5日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は一部を除き下落。
平均価格は0.7ctが-2.1%、2.0ctが-2.0%、0.5ctが-1.9%と下げがきつい。
一方、RAPAPORT価格上昇と好需要を反映した0.3ctは+2.7%と上昇し、他は微増微減。
ベストプライスは0.7ctが-2.7%、0.5ctが-2.2%、1.0ctが-1.2%と下落率が高い。
0.3ctだけは平均価格同様に上昇(+3.4%)したが、他は微増微減となっており、市場全体での力強さは感じられない。
◆3月のベルギーからの研磨石輸出は安定。
Antwerp World Diamond Centre(AWDC)によると、3月のベルギーからの研磨石輸出は0.4%上昇し11.7億ドルでほぼ横ばい。
重量ベースでは1%減の485,409ctとなったものの、平均ガイ価格が1%増加した。
インドへの輸出は4,660万ドルで58%の大幅増加となり、米国へは2.47億ドルと16%減少、香港へは9,470万ドルで3%減少した。
なお、バーゼルショーのためスイスへの出荷は4.21億ドルと4%増加した。
◆De Beersサイト、販売額が5億8千万ドルに上昇
De Beersによると、前回のサイト(修正済み金額の5.53億ドル)と比較し5%増加した。
De Beersの年初からの売上高は18.6億ドルとなり、昨年比2%増となった模様。
2016年末のインドでの資金繰り悪化が改善したため、2017年1月の売上高が+34%と急増した事が寄与している。
De Beers CEOのBruce Cleaver氏によると、製品レンジ全体で好調な原石需要の継続が見られ、3月香港ショー後から続く強気の地合を反映しているとの事。
Rapaport Diamonds.netより一部抜粋