ダイヤモンド市況概況
小売売上期待高まる、大手研磨工場フル稼働2017/04/25
◆香港:来たる5月1日の休日と母の日を控え、小売売上への期待が高まっている。
研磨石の取引は、一般的に繁忙期である第1四半期と比較して静か。
0.30-0.39 ct., D-H, VVS1-VS2の需要が堅調、1ct以上のRapSpec 2A+など良質な商品需要が改善。
小売市場は、中国本土を中心に昨年の低水準から改善している。
◆インド:過越祭やイースターで外国人バイヤーが減少しているにもかかわらずディーラーは楽観的。
地元ではGIA dossier付1ct, J-L, VS-SIの需要が堅調。
Las Vegas ショーを前に米国需要が鈍化しており懸念されている。
大手研磨業者は、工場をフル稼働させ安定した生産を維持している。
廃貨政策への影響が未だ残る中、ディーラーの資金繰りが改善。
原石需要は安定している。
◆4月19日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は0.30ctを除き下落傾向が続く。
平均価格は0.5ctが-2.7%、0.7ctが-2.5%と下落率が高く、2.0ctが-1.6%、1.0ctが-1.1%、3.0ctが-0.8%、1.5ctが-0.5%と続く。一方、0.3ctのみ+2.5%と上昇。
ベストプライスは0.5ctが-2.8%、0.7ctが-2.3%、2.0ctが-1.0%と平均価格同様下落。
0.3ctのみ+2.7%と上昇したが、他は微増微減となっており引き続き市場は弱含みの状況。
◆六福、第1四半期のジュエリー販売が改善
香港拠点の大手小売チェーン店六福は、第1四半期売上(直営店・既存199店の売上、ライセンス店舗とe-コマース店舗は含まない)が2%上昇、宝飾品が+11%、金製品が-1%となったと発表。
中国本土の既存店小売売上高は+11%(金製品が+16%、宝飾品が+6%)と上昇した。
香港マカオでは+1%(金製品が-5%、宝飾品が+12%)となり、12四半期ぶりにプラス転換となった。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋