ダイヤモンド市況概況
市場取引は静か、休暇期間の小売期待高まる2017/05/02
◆香港:5月初頭、メーデーなど休暇期間のため市場は静か。
1 ct., D-H, VS-SI需要が堅調に推移、1ct upのK-L, SI, 3VG需要が改善している。
消費者間でのファンシーイエロー人気の高まりを受け、ディーラーは無色よりも利益率の高いファンシーカラーダイヤモンドに移行している。
メーデーや母の日に伴い小売への期待が高まっている。
◆インド:学校の休みに合わせ休暇を取るディーラーも多く研磨石の取引は比較的静か。
VS-SI商品需要が堅調。
米国需要にやや陰りが見られる中、Las Vegasショーへの期待が高まっている。
研磨業者は高レベルの生産量を維持しており、原石取引は安定している。
Akshaya Tritiya Hindu祭での金とダイヤモンドの売上好調のため、小売業者は楽観的。
◆4月26日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は0.30ctを除き下落。
平均価格は0.5ctが-2.5%、0.7ctが-2.3%と下落率が高く、2.0ctが-1.9%、3.0ctが-1.5%、1.0ctが-1.3%、1.5ctが-0.8%と続く。0.3ctのみ+2.7%と上昇。
ベストプライスは0.5ctが-2.6%、0.7ctが-2.1%、1.5ctが-0.6%、2.0ctが-0.5%と下落。
0.3ctは+2.8%と高く、他もわずかに上昇しているものの全体的に市場は弱含み。
◆供給不足によりブルーダイヤモンドの価格が上昇
ブルーダイヤモンドの価格指数は前四半期で1.9%上昇し、前年同期比では5.7%上昇した。
これはファンシーカラーダイヤモンドの価格上昇率+0.2%(前四半期比)、前年同期比の+0.7%よりも高い数値を示している。
FCRF (The Fancy Color Research Foundation)の諮問委員会会長Eden Rachminov氏は、「Fancy IntenceやVividブルーダイヤは希少性が高く需要が非常に高いため、2017年も供給不足による価格高騰が予想される」と述べた。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋