ダイヤモンド市況概況
カラーダイヤモンドへの関心高まる、全サイズでSI需要が堅調2017/05/23
◆香港:研磨石の取引が鈍化している状況下、ディーラーは中国での需要と宝飾品の
小売販売の改善に伴い6月の販売に期待を寄せている。
0.30-1ct、F-M、VS-SI需要が旺盛。
カラーダイヤモンドと色石に対する関心が高まっている。
5月10~15に開催されたShanghai International Jewellery Exhibitionでの売行き不
振が報告されている。
◆インド:サプライヤーはラスベガスショーの準備を進めている。
一般消費者の来場があまり期待できない状況下、一部企業は参加人員を絞っている。
中国業者の低クラリティへの移行に伴い、すべてのサイズでSI需要が堅調。
5億2,000万ドルに制限された5月のDe Beersサイトでの原石販売以降も原石取引は安
定している。
研磨石の生産量は引続き上昇。
◆5月17日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、一部が上昇したもの
の、全般的には弱い印象。
平均価格は1.5ctと0.7ctが-0.4%、0.5ctが-0.2%とわずかに減少。
一方、3.0ctが+1.7%、0.3ctは+0.4%、1.0ctは+0.1%と増加した。
ベストプライスは0.7ctと0.5ctが-1.2%と減少しポインターが引き続き弱い。
また、0.3ctは+0.1%と微増、1ct以上のサイズは微増微減。
◆4月のインド研磨石輸出が減少
Gem&Jewellery Export Promotion Councilによると、4月のインドの研磨石輸出は金
額ベースで17.5億ドルと前年比2%減、重量ベースでは240万ctと9%減、平均価格は8%
上昇し737ドル/ct。研磨石輸入は1億8,490万ドルと17%減少した。
また、原石輸入は17.4億ドルと7%減、原石輸出は1億1930万ドルとなり39%増加した。
暦年の最初の4か月で2016年と比較すると、研磨石輸出は76.5億ドルで2%増加、研磨
石輸入は8.24億ドルと9%減、原石輸入は61.1億ドルとなり5%増加、原石輸出は5.97億
ドルで24%増加した。
Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋