ダイヤモンド市況概況
ネットショッピングにシフトする中、実店舗型小売業者は販促を加速2017/06/06
◆在庫構築に影響を与える消費者の嗜好の変化に適応するため、ディーラーは市場を調査している。
米国では、消費者がネットショッピングにシフトする中、商店街への客足は遠のき小売業者は販促を加速させている。
原石需要が堅調に推移する中、研磨業者は研磨石の利益を確保している。
◆5月31日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は様子見の状況。
ベストプライスは0.7ctが-1.6%、0.5ctが-1.4%となり、ポインターが引き続き弱含み。
1.5ctが-0.9%、3.0ctと1.0ctが-0.2%、3.0ctは先週と一転、下落となる。
2.0ctは+0.1%、0.3ctは+0.3%とわずかに上昇。
平均価格はまちまちだが、大粒石以外は先週に比べ下落傾向。
0.7ctが-1.3%、0.3ctが-1.0%、0.5ctが-0.5%、1.0ctが-0.2%と冴えない。
一方、大粒石も3.0ctが+1.9%、2.0ctが+0.2%と上昇しているが、上昇率は先週よりも低い。
◆Alrosaの第1四半期決算、原石の販売が落ち込む。
Alrosaグループは3月31日までの第1四半期決算を発表。
宝飾品質のダイヤモンド原石の売上高は13.5億ドルで前年比18%減、他は工業用ダイヤモンド、ガス販売、その他で総売上高は15億ドルとなり前年比17%減少、利益は4億140万ドルで前年比55%減少した。
同社の最大販売市場であるベルギーへは7億6,420万ドルで15%減、インド向けには2億2,810万ドルで23%減少したが、重量ベースでは1,410万ctとなり17%増加した。
販売が小粒石・低品質へシフト、ルーブルが対米ドルで8%上昇した事が影響している。
(Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋)