ダイヤモンド市況概況
RapNetダイヤ価格全面安、17年後半の不透明感増幅2017/06/20
ラスベガス・ショーは客足が減っているものの、取引は安定。
しかし、バイヤーは緊急を要する購買が無く、小売業者の利益確保によるサプライヤーへの価格引下げ圧力により、昨年の平均卸価格が2%下落したとの事。
また、良質なSIは人気で供給不足となっているが、研磨業者が新たに研磨した石が閑散期の夏季市場に多く出回る事が懸念されている。
◆インド:JCKショーへの失望感により取引改善への機運が低下。
小売業者の来場者減少は、2017年後半の発注減少および市場の不透明性を示唆している。
研磨石の在庫量が増加する中、需要低迷により研磨量の減少が予想される。
全サイズでSI需要が堅調。
De Beersの原石供給制限に伴い原石需要は堅調に推移。
◆香港:研磨石の取引は夏季の閑散期でもありスロー。
ディーラーはHong Kong Jewellery & Gem Fairの準備を進めている。
小売販売改善を反映し、中国での0.30-1ct、D-F、VS-SI、3EX、蛍光性無しの商品需要が安定。
◆6月14日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、ほぼ全面安。
平均価格はポインターが総じて弱く、0.5ctが-2.0%、0.3ctが-1.7%、0.7ctが-1.3%、大粒石は全てのサイズで微減。
ベストプライスもポインターが下げの牽引役となり、0.5ctが-2.5%、0.7ctが-2.1%と下落率が高い。
3.0ctが-1.3%、2.0ct-が-0.5%、0.3ctが-0.4%、1.0ctが-0.0%となった一方、1.5ctのみ+0.7%とわずかに上昇。
Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋。