ダイヤモンド市況概況
ラパ・ダイヤ価格下落、インドの新たなGST法、取引に負の懸念2017/07/04
◆Papaport Diamond Prices(6/30)ラウンド価格下落
0.50-0.89/D-J、IF-VVS2中心、0.90-0.99/D、IF、1.50-1.99/D、IF-VVS2価格下落。
◆香港:6月の香港ショーで市場心理が改善。
バイヤーは慎重で選択的だが、0.30-0.40ct、H-I、VS-SI、RapSpec A2 ダイヤモンドの需要が堅調に推移。
ファンシーカラー・ダイヤモンドへの関心高まる。
宝飾品の小売売上高がやや改善。
◆インド:ラスベガスと香港ショー後、米国や東アジアの需要が低迷しておりディーラーは市場動向を注視している。
原石市場が堅調に推移する中、研磨業者の稼働率は高く研磨石の在庫量が増加。
研磨業者は在庫量増加に伴い第3四半期には減産の見通し。
0.30-2.0ct、H-J、SI、RapSpec A2 +ダイヤモンド需要が堅調。
新たなGST(Goods and Services Tax)法は宝飾品の販売及びダイヤモンドの取引にマイナスに働くと懸念されている。
◆6月28日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、ほぼ全面安。
ベストプライスは0.5ctが-2.4%、0.7ctが-1.6%、0.3ctが-1.5%、1.0ctが-1.1%、2.0ctが-0.9%、3.0ctが-0.1%となり、1.5ctのみ+0.8%。
平均価格は0.5ctが-2.9%、0.3ctが-2.0%、0.7ctが-1.8%、3.0ctと2.0ct-が-1.1%、1.0ctが-1.0%、1.5ctが-0.8%と全面安。
RapNet Diamond Indexを反映しPapaport Diamond Pricesが下落、特に0.5ct upのハイカラー・ハイクラリティーが弱い。
◆六福決算~第4四半期の利益改善で株価上昇。
香港ベースの宝飾小売大手である六福は2017年度(2016年4月~2017年3月)の決算を発表。
中国本土の消費者心理の改善による利益増加で、株価が2%上昇。
利益は131.6億USドルと7%増加、売上高は16.4億USドルと9%減少したが、減少率は昨年の12%減に比べ改善。
六福の会長兼CEO Wong Wai Sheung氏によると、来港する中国本土からの観光客は、景気減速により滞在期間を短縮し滞在費を抑制していたが、最近は改善しているとの事。
香港での売上高は8.891億ドルと16%減少、中国本土からの収益は5.296億ドルと6%増加した。
Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋