ダイヤモンド市況概況
RapNet ダイヤ指数全面安、閑散期のため市場は静か2017/07/11
◆インド:バイヤーはより大きな値引を要求する中、サプライヤーは新たな研磨石の価格を堅持しており取引は慎重。
古い在庫の動きが鈍化。
企業は7月1日に発効された"Goods and Services Tax (GST)"への影響を探っている。
研磨量は安定しているが、夏の閑散期に向け研磨石の需要鈍化が予想される。
流通市場におけるディーラーの利益率が低下する中、原石市場は堅調に推移。
◆香港:卸・小売業者が第4四半期の販売計画策定の最中、市場は季節がら静か。
6月の香港ショーによる市場活性化への影響はあまり見られない。
夏の閑散期、小売業者の仕入は限定的。
香港の小売売上高は改善の兆しを見せている。
中国のジュエリー売上は安定している。
◆7月5日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は、3ctを除き全面安。
ベストプライスは3.0ctが+2.1%となった以外、全てが下落。
0.5ctが-3.8%、0.7ctが-2.2%、2.0ctが-1.8%と下落率が高い。
また、平均価格も0.5ctが-3.7%、0.7ctが-2.2%、0.3ctが-1.9%、1.0ctが-1.3%、1.5ct-が-1.0%、2.0ctが-0.7%と下落、3.0ctのみ+0.0%。
◆4月の米国研磨石輸入は前年比15%減少
米国政府のデータによると、4月の米国研磨石輸入は15.6億ドルとなり前年比15%減少した。
重量ベースでは66万ctとなり17%減少、平均単価は2,366ドル/ctと2%増加した。
研磨石輸出は11.6億ドルで13%減、原石輸入は2,500万ドルで66%減少、原石輸出は1.14億ドルとなり43%増加。
2017年の最初の4か月間の研磨石輸入は68億ドルと前年比8%減少、輸出は57.4億ドルと5%減少した。
また、原石輸入は2.21億ドルと19%増、輸出は2.47億ドルとなり69%増加した。
Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋