ダイヤモンド市況概況
RapNetダイヤ指数、先週に続き全面安2017/07/25
◆インド:米国需要が鈍化し中国の需要は部分的のため市場はスロー。
在庫量増加、特にVVSの比率が上昇。
研磨量は安定しているが、研磨石需要低迷に伴いDiwali前に減少することが予想される。
IIJS show (7/27-31)は、ダイヤモンドよりもゴールドジュエリーに注目が集まっておりダイヤモンド業者の期待感は低い。
企業は新たなGST法の影響について模索している。
◆香港:ディーラーは中国本土に着目しており、地元との取引は鈍化。
小売繁忙期の第4四半期を前に夏期の仕入が増加傾向、ディーラーは8月の市場改善を予想している。
1ct、F-J、SI、RapSpec A2 +ダイヤモンド需要が堅調。
宝飾業者はカラーではなくクラリティを下げて、取扱商品を低価格帯に移行している。
ファンシー・カラー、特に黄色とピンクへの関心が高まっている。
◆7月19日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)は先週に続き全面安。
特に0.5ctは4%を超える下落が続く。
ベストプライスは0.5ctが-4.4%、0.7ctが-2.6%、2.0ctと0.3ctが-1.8%、3.0ctが-1.7%、1.5ctが-1.2%、1.0ctが-1.1%。
平均価格も0.5ctが-4.0%、0.7ctが-2.4%、3.0ctと0.3ctが-1.6%、1.5ctが-1.3%、2.0ctが-1.2%、1.0ctが-1.1%とすべて下落。
◆De Beers、生産量・販売量ともに飛躍
De Beersは、第2四半期中におけるダイヤモンドの生産と販売の急増を発表、生産高は870万ctで前年同期比36%増加した。
中でもカナダでの生産は、GahchoKué鉱山の稼働率上昇により、約6倍増の100万ctに到達。
ボツワナでの生産は590万ctと14%増、ナミビアでは39.1万ctで32%増、南アフリカは高品質を産出するVenetia鉱山の寄与で71%増加し140万ctに達した。
上半期中、グループの生産は21%増の1,610万ctとなり、同社は通年で3,000万~3,300万ctに回復する見通しを発表。
販売はこの6ヵ月間に2,000万ct、生産高は前年同期比9%増の高水準で推移している。
Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋