ダイヤモンド市況概況
研磨石市場鈍化、9月の香港ショーに期待2017/08/08
◆インド:安定した国内市場を反映しIIJSショーの雰囲気は良好。
J-K等ローカラー・ダイヤモンドへの需要が高い。
0.30-0.50 ct、G-I、VS-SIの東アジア需要が安定。
ミレニアル世代は、伝統的なデザインからlighter-weightジュエリーに移行している。
小規模の宝飾品業者が廃貨政策やGSTルールに適合する中、大手小売業者・ブランドは市場を拡大している。
◆ 香港:販促のための催事もなく、研磨石市場鈍化。
宝飾品小売大手の販売増加に伴い9月の香港ショーを前に市場心理が改善。
0.50-1ct、D-H、VS-SI、RapSpec A2 +(3EX、蛍光なし)の需要が安定。
バイヤーは商品を探しているが、より高い値引きを求めている。
◆8月2日付のRapNet DiamondIndex(前月比、D-H,IF-VS2)は先週と同様、平均価格の一部を除き下落。
ベストプライスは全面安となり、特に3.0ctの下落率が-3.0%と高い。
他は0.3ctが-2.4%、0.5ctが-2.3%、0.7ctが-2.1%、2.0ctが-1.6%、1.5ctが-0.8%、1.0ctが-0.6%と下落。
平均価格は0.5ctが-2.1%、0.3ctが-1.6%、0.7ctが-0.6%と1.0ct未満が全て下落。
3.0ctは+4.0%と大幅上昇、2.0ctが+1.5%、1.0ctが+0.9%、1.5ctが+0.8%と先週に比べ上昇率が鈍化。
◆米国では卸売市場が閉まり、夏季休暇モード。
研磨石価格は、需要鈍化と供給過剰により軟化。
7月の需要はやや減速したものの、製造業レベルでは10月19日のインドのディワリ祭で工場操業が中断するまでは引き続き高い水準にとどまるとみられている。
また、ベルギーやイスラエルの業者が夏季休暇を取っており、研磨石取引は8月も引き続き減速すると予想されている。
小売業者が秋の休日に備えており9月の香港ショー以降、価格維持・需要増加への期待が高まっている。
Rapaport Diamonds.net等より、一部抜粋