ダイヤモンド市況概況
RAPIダイヤ平均価格全面安、バイヤーの値引圧力高まる2017/09/05
◆インド:InterJewelの債務不履行が市場での資金繰り悪化懸念を増幅しており市場心理は弱い。
香港ショーへの期待高まる。
ポインターの在庫量増加、GIAドシエ需要振るわず。
市場には大量の原石が流通しており、研磨量は安定しているものの原石取引は鈍化。
◆香港:バイヤーはより高い値引きを求めており、サプライヤーは在庫量を減らし流動性を高める必要がある。
0.30-1 ct、F-H、VS-SI、RapSpec A2+ (3EX、蛍光性無し)の需要が堅調。
中国での宝飾品の小売販売増加、香港は改善。
◆8月30日付のRapNet Diamond Index(RAPI 前月比、D-H,IF-VS2)は3.0ctのベストプライスを除き全面安、特に0.5ctの下落率が高い。
平均価格は0.5ctの-3.2%、0.3ctの-2.6%、3.0ctの-2.4%、0.7ctが-1.8%、2.0ctが-1.7%、1.0ctが-1.3%、1.5ctが-0.9%。
ベストプライスは0.5ctが-3.4%、0.7ctが-2.0%と下落率が高く、1.5ctが-1.8%、1.0ctが-1.2%、0.3ctが-0.9%、2.0ctが-0.1%。
3.0ctのみ+2.0%と上昇。
◆De Beers、マーケティング予算を1億4,000万ドルに引き上げ
De Beersは年間マーケティング予算が1億4,000万ドル以上となり、2008年以来の最大の支出となると発表。
増加した投資は、主要市場(特に米国、中国、インド)のダイヤモンドジュエリーに対する消費者への販促費で、ほとんどがDe Beers自身のブランドであるForevermarkとDe Beers Diamond Jewelersをサポート。
◆中国の成長により周生生の売上が増加
香港拠点の周生生(Chow Sang Sang)は、中国での需要の増加と本土観光客の拡大を受けて上半期売上高が3%増加。
6月30日までの6か月間の売上高は10.2億ドル、利益は5,010万香港ドルで前年同期比8%増となった。
中国国内総生産(GDP)が+6.9%と予想外に急増し、中国本土での売上高は前年度比8%増の5億1,620万ドル。人民元ベースでの売上高は13%(既存店売上は8%)増加した。
香港とマカオの売上高は5%減少、内4%は店舗閉鎖に起因(既存店売上は3%減)したが、前年同期の26%急落からは底を打ったとの事。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋