ダイヤモンド市況概況
Diwaliによりインド市場は静か、在庫過多のため研磨量を調整中2017/10/31
◆Diwaliによりインド企業が休業中であったため、ベルギー、イスラエル、香港での研磨石取引が改善。
米国の注文が売上を押し上げる中、バイヤーの値下げ圧力が高まっている。
研磨石の在庫量が多いものの、SIなど一部人気商材が品薄状態。
インドの工場が休業中のため、原石市場は鈍化。
◆インド:スラートの工場は11月中旬まで休業予定。
在庫量のバランスを取るため、研磨業者は休暇を継続。
「ダイヤモンドの宝飾品の売上がDiwali期間中の金の販売不振を補った」とEconomic Timesが報道。
◆香港:宝石商はクリスマスや中国の新年の準備に入っており、市場心理が改善。
ネット販売業者は、11/11のシングルデーに向け販促活動を開始している。
小売業者は今後の販売増加を予想、中国での店舗拡大を再開している。
ディーラーは0.30-1ct、D-H、VS-SI、RapSpec A2 +のダイヤに着目している。
◆10月25日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)によると、市場は弱いが一部に下げ止まり感が出てきている。
平均価格は0.5tが-2.2%、3.0ctが-1.9%、0.7ctが-1.7%と下落率は依然高い。
また、0.3ctが-0.3%、1.0ctが-0.1%と微減、一方2.0ctが+0.7%、1.5ctが+0.5%と微増。
ベストプライスは0.5ctと0.7ctが-1.8%、1.5ctが-1.0%、1.5ctが-0.6%と弱含み、3.0ctが+1.9%、0.3ctが+0.7%、2.0ctが+0.3%と上昇。
◆イスラエルのダイヤ輸出、引き続き低調。
イスラエル経済省のデータによると、2017年度のイスラエルのダイヤモンド輸出は米国からの受注が減り減少。
2017年の9か月間の輸出金額は33.8億ドルで前年対比12%減少、重量ベースでは129.7万ctとなり11%減少した。
同国の最大の市場である米国への出荷が12.6億ドルで15%減少、香港へは10.1億ドルで3%減少した。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋