ダイヤモンド市況概況
クリスマスや中国の旧正月を前にダイヤ需要が改善2017/11/21
◆インド:ディーラーは米国と中国の休日向けの受注に対応しており、Diwali以降取引は通常に戻っている。
研磨石の在庫レベルが高いまま推移しているにもかかわらず、原石需要は安定。
Diwali休暇以降、工場は研磨石を増産している。
新たなGST税制のため、ゴールドジュエリーの需要が第3四半期に鈍化したとWorld Gold Councilが報告。
Diwali期間中の売上高は平均的。
◆香港:クリスマスや中国の旧正月を前に、小売業が好調に推移。
253億ドルに達した11月11日の「独身の日」のAlibabaの売上は、ホリデーシーズンに向け携帯端末からの膨大な購買力を示唆している。
宝石商はホリデーシーズンを前にオムニチャンネルの提供を準備している。
1ct、D-H、VS-SI1(3EX、蛍光無し)の需要が堅調。
ファンシーカラーダイヤモンド、特にピンクとブルーが人気。
◆11月15日付のRapNet Diamond Index(前月比、D-H,IF-VS2)、市場はDiwali以降、需給バランスが改善し上昇期待が高まっている。
平均価格は、3.0ctが+1.5%と上昇、他0.3ctが+0.6%、2.0ctと1.0ctが+0.3%、1.5ctと0.5ctが+0.1%と微増。0.7ctが-0.8%と下落。
ベストプライスは3.0ctが+3.2%と上昇率が高く、他は微増。
0.7ctが-0.7%、1.5ctが-0.4%の下落となった。
◆De Beers、11月の原石取引は4.55億ドル
11月のDe Beersサイトは4.55億ドルの売上となり前年同月比4%減少した。
原石市場は難しい局面ではあるが安定している。
Diwaliにより今年の最低売上となった10月のサイトと比べわずかに改善したが、サイトホルダーの収益性は依然低い。
流通市場での利益は見込めず、原石ディーラーやサイトホルダーにとって厳しい時期となっている。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋