ダイヤモンド市況概況
米国でのeコマース売上好調2018/07/24
◆ディーラーは夏休みモードで取引はスロー。
バイヤーは閑散期に高い値引きを求めているが、サプライヤーは価格を保持している。
米国での小売りは季節的に鈍化しているが、eコマースではプライムデーの売上がAmazonのサイバー・マンデーとブラック・フライデーを上回るほど好調。
周大福の第2四半期の同店舗売上高が中国で4%増加、香港・マカオで26%増加するなどアジアの成長が続く。
弱い人民元は第3四半期の個人消費に影響を及ぼすことが懸念されている。
原石取引は安定しており、品薄感が価格を支えている。
De Beersの上半期の生産量は1,750万ctsと8%増加、売上は1,780ctsと7%減少、
平均価格は162ドル/ctと4%増加した。
◆インド:夏季需要の低迷及びインド・ルピー下落、倒産の噂などで市場心理が悪化している。
税関職員による4.4億ドルの詐欺のため出荷の遅れが生じており、ディーラーは不満を抱いている。
市場での海外バイヤーは少ない。
1ct及びGIA dossier付商品の動きは良い。
原石の需要は安定しているが、研磨業者は過剰在庫の増加に注意を払っている。
◆香港:夏の景気減速と弱い人民元のため市場は慎重。
0.30-1ct、D-M、VS-SIの需要が堅調。
3VG以上の3EXに高いプレミアムが付いている。
3ct以上の需要が改善しているが、品薄で取引が抑制されている。
ファンシーシェイプとファンシーカラーダイヤモンドへの関心が高まっている。
◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、全体的に横ばい状態。
ベストプライスは3.0ctの-1.2%を除き他はわずかに上昇。
平均価格は0.3ctが2.4%と上昇、1.5ctが変わらず、他は微増微減。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋