ダイヤモンド市況概況
閑散期のため研磨石取引が鈍化2018/07/17
◆中国人バイヤーはCNY 6.67 / $ 1と6月1日から-4.6%の人民元安となり、
研磨石の仕入れをより低いグレードに移行している。
人民元安は、観光客の宝飾品の購買にも影響を及ぼしている。
0.50ct、D-M、VS-SI、RapSpec A2ダイヤモンドの受注が多く、GIA dossier付商品の販売が良好。
キンバリー・プロセス(KP)のデータによると、2017年の世界のダイヤモンド原石の総生産額は158.7億ドルとなり
29%増加、重量は1.51億カラットとなり19%増加、平均価格は1カラット当たり105ドルとなり8%上昇した。
◆インド:インド・ルピーがINR 68.8 / $ 1となり1月1日以降7%下落、現地での取引への影響が大きく市場心理が悪化。
バイヤーは底堅い研磨石価格と弱い為替レートのため仕入れに慎重。
サプライヤーは、わずかに研磨量を減らし研磨石の価格を維持している。
1ct、J-L、SI1-I2に安定した需要がある。
0.50ct、D-H、IF-VSの流通量が増加。
◆香港:6月の香港ショー以来、取引は比較的静か。
中国人バイヤーは人民元安で仕入れが制限されている。
カラーグレードが低い商品の需要が堅調に推移する中、より小さく安価な商品に需要が移行している。
宝飾業者は上半期の大量仕入れ以降、在庫量過多の状態。
小売業者はサマーセールに向け販促活動を加速させている。
◆RapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2) 、平均価格がすべてのレンジで上昇。
ベストプライスは2.0ctの-0.6%、3.0ctの-1.2%を除き他はやや上昇。
平均価格は0.3ctが4.7%、0.5ctが2.6%、0.7ctが2.0%、1.0ctが1.5%、他もわずかに上昇するなど、
すべてのレンジで上昇に転じた。
Rapaport Diamonds.netより、一部抜粋