鍍金(メッキ)も金や銀と同様に古くから使われています。
金箔を貼付けたり、金が水銀に溶けることを利用したアマルガム法の鍍金(メッキ)など、長い歴史の中で様々に技術開発がなされて来ました。
東大寺金堂の大仏、黄金の茶室、薬師寺金堂の薬師三尊像など多くの国宝や重要文化財も、表面に金の層を鍍金して作られたものです。
現在も鍍金(メッキ)にはいろいろな種類と刻印があります。
鍍金(メッキ)製品は幅広く製造されて流通していることから、鍍金(メッキ)の刻印もある程度把握しておく必要があります。
代表的な鍍金(メッキ)製品
例えば、眼鏡やネックレスでポピュラーなのは【K18 3M】という刻印です。
これは金張りの刻印で、品位【K18】の横か上下どこかに【(数)M】と入っていたら、表面に【(数)M】の【K18】鍍金(メッキ)が施されているという意味です。
下の写真にあるような【24K GP】と刻印された金杯もポピュラーです。
【24K GP】の上部には、企業名とロゴマークが刻印されていて、何かのお祝いで企業が作られたようです。
鍍金(メッキ)を示す刻印
鍍金(メッキ)の刻印 |
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GF |
GOLD FILLED 金張りです。 通常の金メッキよりも80~100倍金の層が厚いために発色も良く摩耗に強い特長があります。最近はネックレスや眼鏡などにも【1/20 18KGF】の製品が増えてきています。 【1/20 14KGF】の刻印は、圧着した「K18の重量」が「素材総重量」の1/20以上(5%以上)の場合の刻印です。 |
GP |
GOLD PLATED 金メッキです。 真鍮をベースにニッケルで下地メッキをしてから、その上に薄い金の膜を電解メッキしたものです。【GOLD FILLED(金張り)】と比較して、金メッキの層が薄く摩耗に弱い特徴があります。記念品の金杯やアクセサリーのネックレス、男性向け装身具(カフス、タイバー)などによく使われます。 |
M / 1M / 3M / 5M |
メッキの刻印で【K18 3M】等と刻印されている場合、【3M(ミクロン)】の厚さの【K18】メッキが施されているという意味です。 |
1/10 |
メッキの刻印で【1/10 K18】の場合は、10分の1ミクロンのK18メッキが施されている品を示します。【1/20 K10】や【1/20 K10】など、数字や並び方も違うものがあります。 |
GS |
Gold shelled 金張りです。 |
GEP |
GOLD ELECTRO PLATED 電気メッキです。 |
HGE |
HARD GOLD ELECTROPLATED 金メッキです。 |
GR |
GOLD ROLLED 金張りです。 |
RGP |
ROLLED GOLD PLATE 金張りです。 |
SILVER G |
SILVER GILT 銀メッキです。 |
SILVER.F |
SILVER FILLED 銀張りです。 |
Sheffield Silver |
銀メッキです。 |