計量器
計量器には、最大秤量320g程度の簡易なタイプから、計量法に定められた内蔵分銅を用いて自己調整出来るなど幅広い機能を備えた精密かつ大型(最大秤量3000g)まで様々です。予算に余裕があれば大型の方が良いでしょう。
日本では金価格は1グラムあたり何円で表示されます。
世界的な貴金属の計量単位では、1トロイオンス(1troy ounce=31.1035グラム)あたり何ドルと表示されます。トロイオンスは記号で「OZ」と表記されますが、輸入食品等の重量に記されている通常のOZ(1ounce=28.35グラム)とは異なるものです。
ルーペ
ジュエリーの刻印以外にも、ダイヤや色石なども見積りするのであれば10倍率は必要です。
磁石
内部に鉄等の磁石に反応する金属が入っていた場合には反応で判ります。
しかし金やプラチナと合金した金属が、磁石に反応するタイプだったということもありますので、必ず別の検査も必要です。
試金石と硝酸
紀元5世紀頃には既にリディア人が黒い石(試金石)に金塊をこすりつけ条痕の色から金塊の純度を確認していたそうです。
試金石は昔から金の真贋を判定する検査方法として活用されていました。
試金石の表面に試料を擦り条痕を付け、その色を見て金の含有量や偽物などを見分けていたそうですが、現在は試料の条痕に硝酸液を付け、消えなければ本物の金である可能性があることになります。
金メッキや金張り、表面だけ金板という偽物も存在します。
試金石検査で条痕が残ったからといって、即本物であると判断することはできません。
硝酸は、劇薬なので調剤薬局でしか入手することはできません。購入の際には身分証明書と印鑑が必要となります。
比重計
貴金属の比重値から、純度(含有率)を測定する機器です。中空であったり異素材のコンビは数値を計測することができません。
ダイヤモンドゲージ
指輪等に付いているダイヤのサイズから、Ctを見積もるゲージです。
石目刻印(Ct)が合算で刻印されるメレーダイヤや、磨き直しで石目刻印が消えている時に簡易に見積もることができます。
ダイヤモンドは表面に出ている直径だけでなく高さによってもCtが違うものです。
参考値として使用できます。ダイヤモンドゲージでは色石の石目(Ct)は測れません。