地球上には100余りの元素が存在していますが、その中で安定性が高く(時間が経っても変化しない)、美しい輝きと色を持ち、可鍛性があって沢山採れず稀少などの条件を満たした、世界的に共通の価値を認められている幾つかの金属元素を貴金属と呼んでいます。
中でも金や銀は、古来から富と権力の象徴として貨幣や装飾品となったり、あるいは信仰と結びつき宗教の祭祀品に加工され世界を流通してきました。
近代に入ると象徴としてだけでなく、貴金属の優れた化学的金属特性が次々発見されて、工業分野では積極的な技術開発や応用が拡大。世界の貴金属相場にも大きな影響を与えています。
売買されている貴金属地金
化学的には、金 (Au)、銀 (Ag)、白金 (Pt)、パラジウム (Pd)、ロジウム (Rh)、イリジウム (Ir)、ルテニウム (Ru)、オスミウム (Os) の8つの元素を指します。
その中で世界の相場と連動した投資の対象とされたり、ジュエリーなどに加工される金属の種類は主に以下の4元素があります。
名称 | 学名 | 元素記号 | 比重 | 融点 |
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金 | Gold | Au | 19.3 | 1064℃ |
プラチナ(白金) | Platinum | Pt | 21.4 | 1768℃ |
銀 | Silver | Ag | 10.5 | 961℃ |
パラジウム | Palladium | Pd | 12 | 1554℃ |
※比重・融点は純度100%の場合。