K14製品(金純度58.5%)
素材がK18以下の製品は、ジュエリーと扱われない時期もありましたが、近年国内メーカーも気軽に身に着けられるジュエリーとして若い女性向けにK14の商品を製造して広く販売しています。
海外から輸入された製品は【585】(もしくは583)刻印も多くあります。
金合金も純度58.5%になってくると割り金が多く、金本来の色が薄くなってしまうことから、製品表面にK18色の鍍金(メッキ)やプラチナ色のロジウム鍍金(メッキ)を施して仕上げることもあります。
ハワイアンジュエリーは、一時流行して大量に輸入・販売されていた時期があり、刻印は、14K(アトK)か14Kt刻印がほとんどで、表面に植物などのモチーフや独得の味のあるテクスチャーが彫り込まれています。
K14WG製品(金純度58.5%)
上記のK14と同じ品位ですが、割り金にパラジウム等を混ぜて作られています。
金とパラジウムの合金は、硬く強度がありバネ性も得られるため、カフス釦やネクタイ留め、イヤリングやブローチの金具、真珠のネックレスの留め具、帯留めの金具などの重量負荷がかかり耐久性が必要な機能性パーツに使用されることがほとんどです。
プラチナ製品でも、強度が必要なパーツ部分のみK14WG素材と組み合わせコンビネーション製品にすることは一般的です。
そのような場合は、一つの製品に【Pt900】と【K14WG】2つの刻印が入っています。
K12、K10、K9、K5製品(金純度21%~)
お手頃価格で気軽に楽しめるジュエリー感覚のアクセサリーとして若者に人気があり、インターネット通販でも盛んにPR販売されています。
海外から輸入された製品は【K5】を千分率【210】と刻印されていたり、写真のように【10KARAT】等の刻印が打たれている場合もあります。
その他の特殊な貴金属
金歯はK22~K10と金含有率に幅があります。
また金以外の金属と接合されているケースもありますので注意が必要です。
シンドラーのリストでは、シンドラーに助けられた人々が金歯を持ち寄り溶かして指輪を作り、シンドラーに贈ったという逸話があります。
純金の超極薄板にカレンダーや名前を印刷しラミネート加工したカードサイズの品が一時流行しましたが、純金1グラムと表示があっても箔状の金は精錬工程で金が飛んでしまい回収することがほぼ出来ませんのでご注意ください。